緩和ケアセンターとは

緩和ケアって、どんなもの?

「がんのひとだけが受けるもの」
「あきらめなければ受けられない」
「することがなくなってしまったひとのための医療」
…はたしてそうでしょうか?

WHO:世界保健機関による緩和ケアの定義

原文のページへ
<リンク>http://www.who.int/cancer/palliative/definition/en/

緩和ケアとは

生命を脅かす病に関連した困難に直面している患者さんやご家族のクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を改善する取り組みです.
痛み,その他の身体的・心理的・スピリチュアルな諸問題を早期発見・確実に診断治療することで,苦しみを予防し,また苦しみから解放しようとするものです

緩和ケアは

  • 痛みやその他の苦痛な症状から解放します.
  • 生命を肯定しつつ,死も自然の過程と考えます.
  • 意図的に死を早めたりしません.無理に先延ばしにもしません.
  • ケアにあたっては,こころの側面も一緒にかんがえます.
  • ご本人が,最期のときまで,できる限り積極的に生きていけるよう,援助を用意します.
  • ご本人と生きるご家族,あとに残されたご家族が,しっかりやっていけるよう援助を用意します.
  • ご本人およびご家族のニーズに沿って,チームで取り組みます.ニーズがあれば,あとに残される方々にカウンセリングを行うこともあります.
  • クオリティ・オブ・ライフを高めます.病気の経過にとっても,良い影響があるでしょう.
  • 病気の初期から受けられます.化学療法や放射線治療とも併用されます.それらの治療を良く理解し,苦痛な合併症をコントロールするのも役目です.

どんなときに相談したらいいの


「がんだから、重い病気だから、つらいのはあたりまえ。」
…いいえ、そうではありません。

  • いままでの治療やケアでは 苦痛が十分和らいでくれない。
  • からだだけでなく こころがつらい。
  • 遠くの医療機関にがんばって通うのが 大変になってしまった。
  • 夜間や休日につらくなったら どこを頼っていいかわからない。
  • 通院先ですすめられたけれど 迷っている。
  • これから必要になるかもしれないから 話だけは聞いておきたい。
  • 大切なひとがつらそうにしている。





生命にかかわる厄介な病気をかかえながら
こんなふうに苦しんでいたら-

わたしたちにできることがあるかも知れません。



わたしたちのかんがえる「緩和ケアセンター」

楽に過ごせて病気が良くなること、それが一番。
でも実際には、病気が厳しいとき治療や症状もつらくなります。
厳しい病気とがんばって闘うべきか?
つらくないことを先に考えるべきか?
1回勝負のいのち、そこに迷わない人はいません。

都市部では、積極治療と療養のための医療が役割分担しています。
それぞれが緩和ケア機能を持っていますが、つながっていません。

緩和ケアセンターのしくみ

あさか医療センターでは、がんばる医療もがんばらない医療もそろっているため、
病院を替える必要がありません。緩和ケアが必要な人がどこにいても、どんなニーズでも。
かたちを合わせて対応できるようにさまざまな緩和ケア資源をそろえたセンターとして機能します

ケース1 化学療法をがんばるAさんの場合

都心の病院へ2時間かけて通うがんのAさん。化学療法で病変は小さくなったものの、主治医から「食べられないのでは治療は続けられない」と言われてしまいました。通院もつらそうです。体調不良時に緊急で駆け込めるように、と当センターを紹介されましたが、支持治療の薬を処方したところ、食欲と体力が改善してきました。せっかく効いている抗がん剤、まだ続けられそうです。

ケース2 施設での生活を選んだ、神経難病のBさんの場合

特別養護老人ホームに入所していた神経難病のBさん、いずれ衰弱し、呼吸がむずかしくなると言われています。喉に穴をあけて人工呼吸器をつなぐか悩んだ末、住み慣れた施設にいる方を選びました。
心配だったのは「入院した方が苦しさを取ってもらえるんじゃないか?」ということ。当センターと施設嘱託医の連携で、いつでも充分な症状緩和を行える体制を整えました。

ケース3 都心の大学病院を「追い出されそうに」なっていたCさんの場合

4年の間がんと闘ってきたCさんですが、腹水がつらくなって受診先の大学病院へ。「もうできることはないので、他の病院へ転院してください」と言われてしまいました。しかし当センターへ転院後は、体調も安定して自宅へ帰ることができました。
ただしい緩和ケアは総合診療。専門病院よりも私たちの方がお役に立てる場合も多いのです。

※症状や経過には個人差があり、これらの経過が約束されるわけではありません。