医者として働きだして23年、緩和ケア医として進行がんや終末期の患者さんをお手伝いして14年になります。上手くいかずに患者さんにご迷惑をかけたり、上手くいって感謝していただいたり、ただ一所懸命にやってまいりました。
国は病気や障害に合わせた施策を用意し、そのなかで医療や介護の世界もうまく機能しているように見えます。緩和ケアや在宅医療、総合診療の専門家たちも、それぞれによく議論し、研鑽を積み重ねているようです。
なのに、医療や介護に対する「これで良かったのだろうか?」「こんなはずじゃなかった」という声は、あまり減った気がしません。
よく考えられているはずの制度や受け皿からこぼれおちて、患者さんやご家族に後悔や不全感が残ってしまうのは何故なのか?
私は、自分のキャリアの残りをかけて、その答を見つけたいと考えています。
緩和ケアセンターが、利用される皆さまの「ここにかかって良かった」を少しでも増やすことができたら、と願っております。
2018年4月 TMGあさか医療センター 緩和ケアセンター長
金井 良晃
【学歴・職歴】 | |
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1995年 | 防衛医科大学校 卒業 |
2004年 | 信愛病院 緩和ケア部長(ホスピス専従医) |
2008年 | 新座志木中央総合病院 緩和ケア科部長 |
2012年 | 東京大学医学部附属病院 緩和ケア診療部副部長 |
2016年 | 医学博士(東京医科大学,精神医学) |
【資格・学会活動等】 |
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日本内科学会 総合内科専門医 |
日本緩和医療学会 暫定指導医 |
日本リンパ浮腫学会 評議員 |
日本医療機能評価機構 診療サーベイヤー(機能種別:緩和ケア病院) |
日本緩和医療学会編「患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド」共著 |
日本リンパ浮腫研究会編「2014年版 リンパ浮腫診療ガイドライン」共著 |
日本ホスピス緩和ケア協会「緩和ケア病棟運営の手引き2014年版」共著 |
東京都福祉保健局作成「東京都緩和ケア連携手帳~わたしのカルテ~」共著 |
専門:一般内科学、緩和医療学、終末期医療